「一生懸命レッスンに通っているのに、センターで軸がグラグラしてしまう…」そんな悩み、ありませんか?実は、バレエの技術を支えるのは、レッスンだけで作られる筋肉だけではないんです。
多くの人が「もっと練習しなきゃ」と焦りますが、実は自宅でのちょっとした筋トレが、上達への一番の近道になることも珍しくありません。この記事では、バレエの動きを劇的に変えるための、具体的でうまくいくトレーニング方法をまとめました。
全ての人に同じ効果が出るとは限りませんが、自分の体と向き合うヒントにはなるはずです。私は”ストイックになりすぎて怪我をしない”ことを優先して書いています。
バレエの上達になぜ筋トレが必要?軸が安定するメリット

バレエを習っていると「筋肉をつけすぎると体が太くなる」という不安を感じることもあるかもしれません。
でも、バレエで求められるのは、重いものを持ち上げるための筋肉ではなく、自分の体をミリ単位でコントロールするための筋肉なんです。結論から言うと、私はバレエ上達のために、まず「体幹」と「内転筋」の2点に絞って鍛えることをおすすめします。理由は、この2つが安定しない限り、どんなに難しいステップを練習しても、美しいラインは作れないからです。
ブレない軸と美しいポスチャー(姿勢)を手に入れる
センターレッスンでピルエットを回る時、どうしても軸が外れてしまうことはありませんか?それは、お腹の奥にあるインナーマッスルが、動いている手脚の重さに負けてしまっているからなんです。姿勢を保つ力が弱いと、どうしても肩に力が入ったり、腰が反ったりしてしまいます。軸が安定すると、余計な力が抜けて、驚くほど楽に踊れるようになりますよ。
- 姿勢が崩れない
- 回転が安定する
- 肩の力が抜ける
- 呼吸が楽になる
- 視線が安定する
体幹がしっかりすると、全身の連動性が高まります。特に回転系の動きでは、中心がブレないだけで成功率がグッと上がります。
鏡の前で自分の立ち姿に違和感がある時
ふと鏡を見た時、骨盤が落ちていたり、お腹がぽっこり出て見えたりすることってありますよね。これは筋力不足というより、正しい位置で体を支える「筋持久力」が足りない状態なんです。
体幹トレーニングを続けると、意識しなくても骨盤がスッと立ち、首が長く見えるようになります。その変化に気づいた瞬間は、本当に嬉しいものですよ。
センターで「引き上げ」が維持できない瞬間
バーレッスンではできているのに、センターに出ると途端に体が重く感じる。
そんな時は、脚の付け根だけで体を支えようとしているサインです。体幹を鍛えることで、肋骨から骨盤までの空間を広く保つ「引き上げ」の感覚が掴みやすくなります。
一瞬のキープ力が変わるだけで、踊り全体の印象がガラリと変わります。
バレエに必要なのは「引き締まったしなやかな筋肉」
バレリーナの脚が細くて長いのは、筋肉を「縮める」のではなく「伸ばしながら使う」訓練をしているからです。筋トレと聞くと、ムキムキになるイメージがあるかもしれませんが、バレエ向けのメニューなら大丈夫。むしろ、内ももの筋肉が使えるようになると、脚のラインは今よりもずっとスッキリして見えます。
使うべき筋肉を正しく選ぶことが、理想の体型への第一歩です。
- 内ももを使う
- 筋肉を伸ばす
- 固めすぎない
- 呼吸を続ける
内転筋(内ももの筋肉)を意識できるようになると、アン・ドゥオールが格段にしやすくなります。これが「バレエらしい脚」を作る鍵です。
捨てた選択肢:重い負荷をかけるスクワット
一般的なダイエットでは推奨される重いダンベルを持ったスクワットですが、今回はあえて省きました。理由は、太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)を過剰に発達させてしまう恐れがあるからです。
バレエでは前ももをなるべく使わず、裏側や内側を使いたいので、自重でのトレーニングを優先しました。
膝が伸びきらない原因と内転筋の関係
一生懸命膝を伸ばそうとしても、どうしても少し曲がって見える。
そんな悩みを持つ方は多いですが、実は膝そのものではなく、内ももを引き締める力が足りないことが多いんです。
内転筋が働くと、脚が一本の棒のように強く、そして長く見えるようになります。
筋トレでこの感覚を覚えると、レッスンの質が劇的に変わります。
怪我の予防とパフォーマンスの向上
バレエは体に大きな負担がかかる芸術です。
特に足首や膝、腰を痛めてしまう人は少なくありません。筋トレで関節の周りをサポートする筋肉を鍛えることは、長く踊り続けるための「保険」のようなものです。
筋肉がクッションの役割を果たしてくれるので、ジャンプの着地などの衝撃から体を守ってくれます。安全に上達するためにも、筋力は欠かせません。
- 膝のねじれ防止
- 腰痛の予防
- 足首の安定
- 着地の衝撃緩和
怪我をしてレッスンを休むのが一番の遠回りです。
自分の体を守るための筋肉を、今のうちにコツコツと作っておきましょう。
足首がグラグラしてポアントが怖い時
ポアント(トゥシューズ)を履き始めたばかりの頃は、足首の不安定さが恐怖に繋がることもありますよね。
これは足首自体の強さだけでなく、ふくらはぎの奥や足の裏の筋肉が、バランスを取るのに慣れていないからです。自宅で足裏や足首周りを補強しておけば、ポアントでの立ち姿に自信が持てるようになります。
腰の反りすぎによる痛みを防ぐために
アラベスクなどで足を高く上げようとして、腰を痛めてしまった経験はありませんか?これは、背中の柔軟性に対して、それを支える腹筋が負けてしまっている証拠です。腹圧を高めるトレーニングを取り入れることで、腰への負担を分散させるできます。健やかに踊り続けるために、筋肉の盾を作っておきましょう。
自宅でできる!バレエが劇的に上達するおすすめ筋トレ5選

「筋トレって何をすればいいの?」と迷ったら、まずはこの5つから始めてみてください。
どれも畳一枚分のスペースがあればできるものばかりです。正直、最初から完璧にやろうとしなくて大丈夫。まずは「あ、この筋肉が動いているな」と感じることからスタートしましょう。
私のおすすめは、寝る前の5分をこの時間に充てることです。
①【プランク】体幹を強化してセンターレッスンの軸を安定させる

プランクは、バレエに必要な「動かない力」を養うのに最適なトレーニングです。
両肘とつま先で体を支えるだけのシンプルな形ですが、お腹を引き上げる感覚を養うにはこれが一番。最初は30秒キープするだけでも大変ですが、続けていくうちに、センターレッスンでの安定感が明らかに変わってきます。腰が落ちないように注意するのがポイントです。
- 頭から踵まで一直線
- お腹を凹ませる
- 肩を下げて首を長く
- お尻を締めすぎない
プランクの形は、まさにバレエの「正しい立ち方」を横にした状態です。
この姿勢をキープする力が、そのまま踊りの軸になります。
お腹が落ちてしまう時の対処法
疲れてくると、どうしても腰が反ってお腹が床に近づいてしまいます。これでは腰を痛めてしまうので、無理に長く続ける必要はありません。お腹が落ちそうになったら、一度膝をついて休みましょう。
短い時間でも「正しい形」でキープすることの方が、バレエの上達にはずっとうまくいきます。
呼吸を止めずにインナーマッスルを意識する
プランク中に息を止めてしまうと、表面の筋肉ばかりが固まってしまいます。バレエで使いたいのは、呼吸をしながらでも体を支え続けられる深い部分の筋肉です。
鼻から吸って口から細く吐きながら、お腹の奥がジワーッと熱くなるのを感じてみてください。この「呼吸と安定の両立」こそが、踊りの中で生きてきます。
②【内転筋エクササイズ】アン・ドゥオールを助け、ほっそりした脚を作る

バレリーナ特有の「内側から開いた脚」を作るには、内転筋の強化が欠かせません。横向きに寝て、上の脚を前にクロスさせ、下の脚を上下に動かすエクササイズがおすすめです。
地味な動きですが、普段使わない内ももの筋肉にダイレクトに効きます。
ここが強くなると、一番ポジションで立った時の安定感が劇的に向上しますよ。
- 膝をしっかり伸ばす
- 遠くに伸ばしながら上げる
- 骨盤を動かさない
- 脚の付け根から動かす
内ももを「使う」感覚が分かると、レッスン中の先生の注意がスッと理解できるようになります。
脚のラインも整って一石二鳥です。
5番ポジションが入りやすくなる感覚
内転筋が使えるようになると、両脚をピタッと寄せる力が強くなります。すると、今まで苦労していた5番ポジションが、驚くほどスムーズに組めるようになるんです。
力で無理やり足を回すのではなく、内側の筋肉で引き寄せる感覚。この変化を感じられるようになると、筋トレがどんどん楽しくなってきます。
太ももの外側の張りが気になる方へ
「脚が太く見える」と悩む方の多くは、外側の筋肉(外側広筋)を使いすぎています。
内転筋を鍛えて主役を交代させてあげることで、外側の余計な張りが取れ、脚全体が細く見えるようになります。筋肉をつけることで逆に細くなる、という驚くほどのような体験をぜひ味わってください。
③【レッグリフト】下腹部を鍛えて脚を高くキープする力を養う

デベロッペで脚を高く上げ、それを維持するには、下腹部の強さが必要です。仰向けに寝て、両脚を揃えたままゆっくり上げ下げするレッグリフトをやってみましょう。
この時、腰が床から浮かないように押し付けるのがコツです。
脚の重さを腹筋で支える感覚が身につくと、アダージオの動きがぐんと優雅になります。
- 腰を床に押し付ける
- ゆっくり動かす
- 膝とつま先を伸ばす
- 腹圧をかけ続ける
脚を「上げる」のではなく、お腹で「支える」という意識。
これができるようになると、脚の重さを感じにくくなります。
脚を上げた時に腰が痛くなる理由
もしレッグリフト中に腰が浮いてしまうなら、無理に脚を床ギリギリまで下ろす必要はありません。
腰が浮いた瞬間に、負荷が腹筋から腰椎に逃げてしまいます。腰が床についていられる範囲だけで動かすのが、安全で効く鍛え方です。自分の体の「限界点」を冷静に見極めることも、大切なトレーニングの一つです。
アラベスクのキープ力が変わる瞬間
下腹部が強くなると、骨盤の安定感が増します。
すると、背中の筋肉とのバランスが取れるようになり、アラベスクのキープが楽になるんです。脚を高く上げても上半身が崩れない。そんな強さを手に入れるために、地道な腹筋運動は裏切りません。
日々の積み重ねが、舞台の上での一瞬の輝きを作ります。
④【ヒップリフト】お尻の深層筋肉を使いバランス能力を高める

バレエの「立つ」動作に欠かせないのが、お尻の筋肉です。
特に深層外旋六筋と呼ばれる、アン・ドゥオールを支える小さな筋肉たちが重要。仰向けで膝を立て、お尻をゆっくり持ち上げるヒップリフトは、お尻の裏側(ハムストリングス)と臀筋を同時に鍛えられます。
片脚で行うとさらに負荷が上がり、軸足の強さが養われます。
- 膝から肩まで一直線
- お尻の穴を締める意識
- 足裏全体で床を押す
- 骨盤の左右を水平に
お尻が使えるようになると、アテール(足裏全体で立つ)の時の安定感が別物になります。
地面を掴む感覚が強くなるはずです。
ルルベでグラグラしなくなるために
高いルルベ(つま先立ち)で安定しないのは、ふくらはぎの力だけに頼っているからかもしれません。
ヒップリフトでお尻の筋肉を活性化させると、骨盤が下から支えられ、ルルベの軸がピタッと決まるようになります。お尻はバレエの中の「エンジンの役割」を果たす場所。ここを眠らせておくのはもったいないですよ。
ターンアウトの「ねじり」を支える力
アン・ドゥオールは足先だけで作るものではなく、股関節から外に回す力が必要です。ヒップリフトの最中に、膝が内側に入らないよう意識するだけで、股関節を外に保つ筋肉が鍛えられます。
この「外に開き続ける力」が、踊りの中での美しいラインを維持する土台になります。地味ですが、効果は絶大です。
⑤【背筋トレーニング】優雅なアロンジェと美しい上体を支える

最後は背中です。うつ伏せになり、上半身を軽く浮かせるバックエクステンションを行いましょう。高く反ることが目的ではなく、肩甲骨を下げて背中を広く使う感覚を養うことが大事です。
背筋が強くなると、腕を動かすアロンジェやポール・ド・ブラが、背中から繋がった滑らかな動きに変わります。
- 首の後ろを長く保つ
- 肩甲骨を寄せて下げる
- 腰だけで反らない
- 指先まで遠くに伸ばす
美しい背中はバレリーナの象徴です。
余計な力みを捨てて、背中で語れるようなしなやかさを目指しましょう。
腕の動きが「手先だけ」に見えないために
「腕をもっと長く使って」と注意されたことはありませんか?それは、腕を肩からではなく、背中の中心から動かせていないからかもしれません。背筋を鍛えることで、背中と腕の繋がりが意識しやすくなります。
すると、指先まで神経が行き届いた、柔らかくも力強いポール・ド・ブラができるようになります。
激しい動きでも上体が揺れない強さ
アレグロのような速いステップでも、上体が美しく保たれている人は素敵ですよね。それは、背中の筋肉が激しい脚の動きをしっかり受け止めているからです。
背筋は、踊りの「品格」を支える筋肉と言っても過言ではありません。少しずつ鍛えて、どんな時でも凛とした立ち姿をキープできるようになりましょう。
柔軟性が高い人ほど、実は筋トレのやり方を変えるべき理由

さて、ここで少し意外な話をします。
実は「体が柔らかい人」ほど、一般的な筋トレのやり方では逆効果になることがあるんです。上位サイトでは「体幹と内転筋を鍛えよう」と一律に推奨されていますが、条件次第では別の視点が必要になります。特に、関節が緩いタイプの方は、ただ筋肉を強くするのではなく「コントロールする力」を中心にるべきなんです。
「固める」のではなく「伸ばしながら使う」意識を持つ

体が柔らかい人は、関節の可動域が広いため、筋力がないと軸がふにゃふにゃと安定しません。しかし、そこで筋肉をギュッと固めてしまうと、せっかくの柔軟性が死んでしまいます。大事なのは、筋肉をゴムのように「引き伸ばしながら、張力を保つ」感覚です。
筋トレ中も、常に手脚を遠くに引っ張り合う意識を忘れないでください。
これがバレエの筋トレの極意です。
- 関節をロックしない
- 筋肉を短く固めない
- 常に「遠く」を意識
- 動きを止めない
固める筋トレは、バレエの動きを重くしてしまいます。常にしなやかさを残した状態で鍛えるのが、踊りやすい体への近道です。
柔らかすぎて軸が取れない「ハイパーモビリティ」への対策
「開脚は180度以上できるのに、片脚で立つとグラグラする」という人は、筋肉が関節を支えきれていない可能性があります。こういうタイプの方は、プランクなどの静止するトレーニングで、関節を「正しい位置に留める」練習を重点的に行うべきです。柔軟性は武器ですが、それを制御する筋力があって初めて、技術として完成します。
動き出しの「一瞬の遅れ」を解消するために
筋肉が柔らかすぎると、脳からの指令が動きに変わるまでにわずかなタイムラグが生じることがあります。
筋トレで筋肉の「反応速度」を高めておくと、音楽にピタッと合った素早い動きができるようになります。単に強くするだけでなく、自分の意志で瞬時に筋肉をオンにする練習。これも立派なバレエ筋トレです。
呼吸を止めずにインナーマッスルへアプローチする

筋トレ中に息を止めてしまうのは、バレエだとはNGです。なぜなら、実際の踊りの中で息を止めて踊ることはないからです。
苦しい時こそ深く長い呼吸を続けることで、表面の大きな筋肉ではなく、奥にあるインナーマッスルに刺激が届くようになります。この呼吸法を身につけるだけで、レッスンの後半でもバテにくい体質になれますよ。
- 鼻から吸って口から吐く
- 肋骨を広げすぎない
- 吐く息でお腹を薄く
- 一定のリズムを保つ
呼吸はエネルギーの源です。筋トレを通じて「呼吸しながら体幹を支える」スキルを磨いておきましょう。
踊りの中で「息が詰まる」感覚をなくす
難しいパ(動き)になると、つい呼吸を忘れて顔が真っ赤になってしまう。
そんな経験、ありませんか?これは、筋トレの段階から呼吸を意識することで改善できます。トレーニングを「呼吸の練習」だと捉え直してみてください。余裕のある呼吸は、観客に安心感を与え、あなたの踊りをより優雅に見せてくれます。
腹圧のコントロールでジャンプを高める
ジャンプの瞬間、お腹が抜けていると力が分散して高く飛べません。筋トレで「吐く息に合わせて腹圧を高める」感覚を掴むと、床を蹴る力がダイレクトに上半身に伝わるようになります。
呼吸と筋肉の連動。これがスムーズに行くと、まるで重力がなくなったかのような軽いジャンプが可能になります。
バーオソル(床バレエ)の要素を取り入れて柔軟性も同時に高める
「筋トレをすると体が硬くなる」という不安を解消してくれるのが、バーオソルです。床に座ったり寝たりした状態で行うバレエのトレーニングで、自重を使いながら筋力と柔軟性を同時に養えます。
重力から解放された状態で脚を動かすので、正しいアン・ドゥオールの感覚を掴むのにも最適。
自宅トレーニングにはぜひ取り入れたい要素です。
- 重力を利用しない
- 床との接地面を意識
- 背骨を長く伸ばす
- 股関節の可動域を広げる
床で行うからこそ、自分の体の左右差やクセに気づきやすくなります。鏡を見るのと同じくらい、発見が多いトレーニングです。
骨盤の歪みをセルフチェックする習慣
床に座って脚を動かしていると、「右は楽なのに左は詰まる感じがする」といった違和感に気づくはずです。立った状態ではごまかせても、床の上では誤魔化しが効きません。この気づきこそが、上達への大きなヒント。
筋トレを通じて自分の体と対話する時間は、レッスンと同じくらい価値のあるものです。
膝を伸ばしきる「最後の1センチ」の努力
立っている時は体重を支えるのに精一杯で、膝を完璧に伸ばしきるのが難しいこともあります。
バーオソルのように床で脚を動かすメニューなら、膝の裏を床に押し付けるようにして、限界まで伸ばす練習ができます。この「伸ばしきるクセ」が体に染み付くと、立った時にも自然と美しい脚のラインが作れるようになります。
筋トレの効果を最大化してバレエのレッスンに活かすポイント
筋トレは、ただこなせば良いというものではありません。
せっかくの努力をレッスンの成果に繋げるためには、いくつかのコツがあります。
ここで、私の考えが大きく変わったエピソードをお話ししますね。以前は、回数やセット数こそが正義だと思って、毎日1時間近く自分を追い込んでいました。
でも、あるプロのダンサーの方の記事を読んで、その考えが180度変わったんです。
きっかけは「筋肉を鍛えることより、筋肉の『使い方』を脳に教えることが大事」という言葉でした。今は、量より質、そして継続の仕方を重視しています。
毎日5分からでOK!継続が「踊りやすい体」を作る
「今日は疲れたから明日でいいや」を繰り返すと、筋肉はすぐに元の状態に戻ってしまいます。逆に、1日たった5分でも毎日続けていると、脳が「この筋肉は常に使うものなんだ」と認識してくれます。
気合を入れて1時間やる日を作るより、歯磨きと同じように生活の一部にしてしまう方が、結果的にバレエの上達は早まります。
- 決まった時間にやる
- 1種目だけでもOK
- 完璧主義を捨てる
- 記録をつけてみる
無理なく続けられる仕組みを作ることが、一番のトレーニングかもしれません。まずは今夜、プランクを1回やることから始めませんか?
モチベーションが上がらない日の「裏技」
どうしてもやる気が出ない時は、トレーニングウェアに着替えるだけでも十分です。あるいは、マットを敷くだけ。
不思議なもので、準備を始めると「少しだけやろうかな」という気持ちが湧いてくるものです。自分の心のハードルを極限まで下げておくことが、長続きさせる秘訣ですよ。
私も、やる気が出ない日は「10秒だけプランク」と決めています。
変化を実感するための「3週間」の壁
筋肉の細胞が入れ替わり、体の感覚が変わってくるまでには、最低でも3週間ほどかかると言われています。
最初の数日は筋肉痛があるだけで効果が見えにくいですが、そこを乗り越えると、ある日突然「あ、今日のレッスン、軸がぶれない!」と感じる瞬間がやってきます。
その感動を味わうために、まずは3週間、細く長く続けてみてください。
筋トレ後のストレッチで筋肉の柔軟性をキープする
筋トレをした後は、筋肉が少し縮んで固まった状態になっています。そのままにしておくと、バレエに必要な柔軟性が損なわれてしまうことも。トレーニングの後は、使った部位を必ずじっくりと伸ばしてあげましょう。
「鍛える」と「緩める」をセットで行うことで、初めてしなやかで強い、バレリーナの筋肉が作られます。
- 呼吸を止めない
- 反動をつけない
- 痛気持ちいい範囲で
- 30秒以上キープ
ストレッチまでが筋トレの一部です。
自分の体をいたわる時間を、トレーニングの最後に必ず組み込んでくださいね。
筋肉の「質」を高めるためのメンテナンス
硬い筋肉は、怪我をしやすく、見た目も太く見えてしまいます。
筋トレ後のストレッチは、筋肉に血流を促し、疲労物質を流す役割も果たしてくれます。
翌日のレッスンに疲れを残さないためにも、このひと手間は外せません。自分の筋肉を「柔らかいゴム」に育てるイメージで、丁寧に伸ばするのがいいです。
お風呂上がりのリラックスタイムを使って
体が温まっているお風呂上がりは、ストレッチの効果が最も高まる時間帯です。筋トレを夕方や夜に行い、お風呂で筋肉をほぐしてから、仕上げのストレッチをする。
このルーティンができると、体の変化は加速します。リラックスした状態で自分の筋肉に触れることで、その日のコンディションも把握しやすくなります。
自分の体のクセを知り、足りない部位を重点的にケアする
万人に共通する「正解」の筋トレはありません。人によって、腹筋が弱い人もいれば、お尻が使えていない人もいます。
レッスンのビデオを撮って見返したり、先生からの注意をメモしたりして、自分の弱点を探ってみてください。「右のピルエットが苦手なのは、左の脇が落ちているからかも?」といった仮説を立て、そこを補強するメニューを組む。これが一番賢い鍛え方です。
- 先生の注意を振り返る
- 左右のバランスを確認
- 苦手な動きを分析
- 重点部位を決める
自分の体を客観的に見ることは、ダンサーにとって不可欠な能力です。
筋トレを通じて、自分の体の「設計図」を書き換えていきましょう。
左右差を埋めるためのアプローチ
誰にでも「得意な側」と「苦手な側」があるものです。筋トレをする時は、苦手な方の回数を少しだけ増やしたり、より丁寧にフォームを確認したりしてみてください。
左右のバランスが整ってくると、踊り全体の調和が取れ、見た目の美しさが一段とアップします。地道な作業ですが、これがプロのような安定感を生みます。
「なぜできないのか」を解剖学的に考える楽しさ
「脚が上がらない」という悩みに対して、ただ根性で上げる練習をするのではなく、「腸腰筋が弱いのか、それとも背中が硬いのか?」と考えてみる。
原因が分かれば、やるべき筋トレが明確になります。
理論に基づいたトレーニングは、努力を裏切りません。
自分の体を攻略していくような感覚で、楽しみながら取り組んでみてください。
よくある質問
- 筋トレをすると脚が太くなりそうで不安です。大丈夫でしょうか?
-
バレエ向けの筋トレなら、むしろ脚はスッキリ細くなります。前ももの筋肉を使いすぎないよう、内ももや裏側の筋肉に気をつけて鍛えるのがコツです。正しいフォームで行えば、引き締まった美しいラインが手に入りますよ。
- 毎日やらないと効果はありませんか?
-
理想は毎日ですが、週3回からでも十分効果はあります。大切なのは「1回に長時間やる」ことよりも「細く長く続ける」ことです。まずは1日5分、自分が無理なく続けられる範囲から始めてみてください。
- 筋トレはレッスンの前と後、どちらにやるのが良いですか?
-
自宅で行う場合は、夜のリラックスタイムやお風呂上がりがおすすめです。レッスンの直前に追い込みすぎると、本番のレッスンで筋肉が疲弊して正しいフォームが保てなくなる可能性があるため、別々の時間帯に行うのが安心です。
- 腹筋が全くない初心者ですが、何から始めればいいですか?
-
まずは「プランク」を10秒キープすることから始めましょう。それも難しい場合は、仰向けに寝て深く呼吸し、吐く息でお腹を床に押し付ける練習だけでも立派なトレーニングになります。少しずつレベルアップしていけば大丈夫です。
まとめ:正しい筋トレでバレエの技術はもっと進化する
バレエのために筋トレを始めることは、自分の体をより深く愛することでもあります。今まで「できない」と思っていた動きが、筋力がつくことで「できる」に変わる瞬間は、何物にも代えがたい喜びです。
でも、忘れないでください。筋トレはあくまで踊るための「手段」であって「目的」ではありません。
あまり数字や完璧さに囚われすぎず、明日のレッスンが少しでも楽しくなるような、そんな軽い気持ちで取り組んでみてください。
正直、正解は人それぞれだと思います。自分の体の声を聞きながら、どのトレーニングが自分に合っているか試行錯誤してみてください。この記事が、あなたのバレエライフをより豊かにする、小さなきっかけになれば嬉しいです。
以上です。
何か一つでも、今日の夜から試せるヒントが見つかっていれば幸いです。


コメント